魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意
この選択肢を間違えた王族たちは、サンドラクト王国に吸収されていったのだろう。
しかしナリニーユ帝国ではサンドラクト王国を嫌っている貴族も多い。
王国出身のシャルレーヌがどうなっても、ざまぁみろと思う貴族たちしかいないはずだ。
魔法も使えないため、下に見ているのだろうが油断していれば噛み付かれて引き千切られてしまうだろう。

すやすやと眠るシャルレーヌは闇魔法を嬉しそうに抱きしめている。
その姿を見つめながらヴィクトールは考えていた。

(どうしてこんなことができるのか……調査した方がよさそうだな)

シャルレーヌが闇魔法に触れることは伏せたことがいいのではないか。
腹の底が見えない限り、あまり彼女を刺激しないほうがいいはずだ。

彼女を庇えば悪化することは目に見えていた。
だが、彼女がいることでなにかが変わる……そんな予感がしていた。

アナベルとエマニュエルもこの一件で少しは大人しくなるはずだ。
そんなことを考えながらヴィクトールは瞼を閉じた。




(ヴィクトールside end)
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