響け!涙のペザンテ
「何かあったら連絡してほしい」

レオンハルトの言葉に「わかった」と事務所内にいる全員が手を止め、レオンハルトを見送る。一人ひとりの顔を見ていったレオンハルトは、リズの表情の変化に気付いた。

(リズ?)

普段は笑って見送ってくれる彼女だが、今日のリズはどこか暗い表情をしていた。まるで世界が終わると通告されたようである。

「リズ。どうかしたの?」

マーガレットがリズの方を見る。彼女は無理に笑みを浮かべた。

「すみません。少し色々考えてしまって」

「リズ。気持ちを溜め込んではいけないよ。私が調査から帰ってきたら相談に乗ろう」

「ありがとうございます……」

リズは俯きがちに答えた。オルハンがアントーニョの方を見てニヤリと笑う。

「リズはトーニョと違って真面目だからねぇ。ストレスも溜めちゃうだろうし」

「あ?俺がストレスがねぇって言いてぇのか!!少なくとも現在進行形でテメェに対してストレスが溜まってるぞ!!」
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