【blue】
「おっ」

涼太がサトシに手を挙げた。

「俺、いつもの」

「了解」

うーん。

目の前に居るのに話しかけられない、あたし。

涼太はお酒を受け取った。

「こんばんは」

繭子が涼太に挨拶した。

涼太は繭子を見て

「おっす。こいつの友達?」

と言いながらあたしの頭に手を置いた。

「そうです」

「こいつ、なんか危なっかしいから世話してやってね」

手をヒラヒラさせながら涼太は下に降りて行った。
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