【blue】
繭子は涼太の後ろ姿を見ながら、難しい顔をしていた。

「繭子どうしたの?」

「うーん。読めない」

繭子はサトシの方を見て

「どうなんだろ?」

と聞いた。

サトシは両手を広げて

「わかんない」

と笑った。

あたしの頭のてっぺん。

涼太の手の感触が残ってる。

ビールを少し飲んだ。
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