共依存の悪魔
お母さんが帰ってから、お客さんがいない時間が続いた。

いつもなら賑わう夜になっても、今日は珍しく静かだ。

私は客席に座り、ほおづえをついてぼんやりしていた。

イステル
「ねぇジルベラ…?私、こんなに幸せでいいのかな…?怖いくらい…。」

独り言の先には、からっぽのイスとテーブルが並んでいた。

きっと、もう逢うことのない恩人…いや…恩悪魔への独り言が溢れてきた。

イステル
「私ね、時々考えるの。もしお父さんが生きてたら、こんなふうに打ち解けられたのかな?お父さん1人を除け者にして得た幸せなのかな?っていう罪悪感も消えないの…。」

「わかってる…全員がハッピーエンドなんて難しいし、私たちの共依存の呪いが解けたのは、きっと運が良かったから。」

「だけど、何となくわかった。共依存の呪いを解くカギは2つ。”信じて任せる勇気”と、”失敗を見守る勇気”。人間はこれさえ経験できれば、自分で歩きたい意思が自然に湧き上がってくる。人間は弱くて弱くて弱くて…強い生き物だから!」
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