共依存の悪魔
実家に入った瞬間、私は驚きで言葉を失った。

モノがあふれていたのだ。

掃除はされているようだが、とにかく足の踏み場が少ない。

私が出て行った6年前も「片付いた家」ではなかったが、今はさらにモノが積み重なっていた。

クレマ
『どうしたのイステル?早く中へお入り?』

イステル
「お母さんこそ…どうしたの…?」

クレマ
『何が?』

イステル
「家の中、こんなにモノであふれて…。」

クレマ
『え?そうかい?』

イステル
「これなんか、私が子どもの頃に使ってたやつだ…もうボロボロ…。」

クレマ
『ほんとだ、懐かしいね。』

イステル
「使ってないなら、モノを減らしたら?片付かないし、掃除も大変でしょ?」

クレマ
『え?ああそうだねぇ…あははは…。』

ゾクッ…!

一瞬、私の背筋が凍り、鋭い違和感が背中を駆け抜けた。

まるで”私の中の時計”がピタリと止まり、昔のモノに引きずられて過去へ流されるような…。

気のせい…だよね…?
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