光王子と月夜のシンデレラ
◇光の章①光王子と影女子
「おはよう、佐倉さん!今度の調理実習、一緒の班にならない?」
「ひぃっ……!えっ、わ、私ですか……?」
「うん!佐倉さん料理得意って聞いたし、私たち料理全然ダメだからさぁ~」
「あ、料理のためだけで誘ってるんじゃないよ!仲良くなりたいなって」
「わ、私なんか……全然お役に立てないと思うので……他の子と……」
ああ……またやってしまった。
せっかく声かけてくれたのにごめんなさい……「うん!ありがとう」って言うだけなのに……
のいちご学園中学校に入学して2カ月が経った。
未だにクラスになじめていない私、佐倉 未桜(さくら みお)。中学1年生。
なじめていないというよりは、なじもうとできていない、というのが正しいのかもしれない。
その一番の理由は、この学校の特性にあって……
「フェルマーの最終定理っていうのは、3以上の自然数nに対してそれを満たすx,y,zは~……」
「さすが数学オリンピック優勝者……何言ってるかわかんねえよ」
「おっ外見てみろよ、鈴木が走ってるぜ」
「相変わらずすげー速さだな……全日本ジュニアの代表に選ばれたんだろ?」
「いいよなぁ……俺の特技なんて、金魚すくいだぜ?」
「あはは」
この学校の入学条件は……何か1つ誰にも負けない特技を持っていること。
さっきの男子は数学の天才、外の男子は足が圧倒的に速い……みんなすごい。
特技の種類は本当に様々で、知識や運動系に限らず、絶対音感やメイク技術、物作り、金魚すくい……など幅広い。
「那都くん戻ってきた!先生にフランス語の翻訳頼まれてたんだって?」
「うん、どうしても必要な資料がフランス語だったみたい」
「昨日はスペインの絵画について美術の先生に教えてたよな。那都は本当にすごいなぁ」
「アートは好きな分野だからたまたまだよ」
みんなすごいのだけれど、一番すごいであろう人が教室へ帰ってきた。
「ひぃっ……!えっ、わ、私ですか……?」
「うん!佐倉さん料理得意って聞いたし、私たち料理全然ダメだからさぁ~」
「あ、料理のためだけで誘ってるんじゃないよ!仲良くなりたいなって」
「わ、私なんか……全然お役に立てないと思うので……他の子と……」
ああ……またやってしまった。
せっかく声かけてくれたのにごめんなさい……「うん!ありがとう」って言うだけなのに……
のいちご学園中学校に入学して2カ月が経った。
未だにクラスになじめていない私、佐倉 未桜(さくら みお)。中学1年生。
なじめていないというよりは、なじもうとできていない、というのが正しいのかもしれない。
その一番の理由は、この学校の特性にあって……
「フェルマーの最終定理っていうのは、3以上の自然数nに対してそれを満たすx,y,zは~……」
「さすが数学オリンピック優勝者……何言ってるかわかんねえよ」
「おっ外見てみろよ、鈴木が走ってるぜ」
「相変わらずすげー速さだな……全日本ジュニアの代表に選ばれたんだろ?」
「いいよなぁ……俺の特技なんて、金魚すくいだぜ?」
「あはは」
この学校の入学条件は……何か1つ誰にも負けない特技を持っていること。
さっきの男子は数学の天才、外の男子は足が圧倒的に速い……みんなすごい。
特技の種類は本当に様々で、知識や運動系に限らず、絶対音感やメイク技術、物作り、金魚すくい……など幅広い。
「那都くん戻ってきた!先生にフランス語の翻訳頼まれてたんだって?」
「うん、どうしても必要な資料がフランス語だったみたい」
「昨日はスペインの絵画について美術の先生に教えてたよな。那都は本当にすごいなぁ」
「アートは好きな分野だからたまたまだよ」
みんなすごいのだけれど、一番すごいであろう人が教室へ帰ってきた。