光王子と月夜のシンデレラ
「はい」
今宮くんが手を差し出してくれる。
これは……繋ぐってことでいいんだよね。
すごい……付き合うとこんなことできるんだ。
「え……繋がないの?」
「あっごめんなさい、噛みしめてました」
「は?」
しびれを切らしたように今宮くんが私の手を取り、指を絡めて握る。
腕が触れてる……近い……わあ……!
「あっという間……」
もう観覧車に着いてしまった。
「何、もっと繋いでたかった?」
「うん」
「からかったつもりだったのに……無自覚あおり禁止!」
「ええ……?」
観覧車に乗り込む。
さっきのゴンドラと一緒で向かい合って座る。
けれど……この距離がもどかしい。この距離を埋めたい。
「と、隣行っていいですか……?」
「……俺多分、キスしちゃうけどいい?」
「……はい。私もそのつもりです」
「無自覚あおり禁止だって……」
そう言って、今宮くんは私の隣に来て、抱き寄せるように肩に手を回した。
反対の手であごをくいっと今宮くんの方へ向けられ、顔が近づいて……
唇が触れあった。
目を開けて、そっと離れる。
「……頂上付近って思ってたのに。だいぶ下の方だな」
「今宮くん、意外とロマンチストですよね」
「そうだよ……好きな子とならそういうこと考えるよ」
「嬉しいです」
嬉しくてぎゅっと今宮くんの胸に顔をうずめる。
「この状況でそういうことされると……さすがに俺も止まらなくなるんだけど」
「……私もです」
「もう……知らないからね」
そう言って抱きしめられながら、また唇を合わせる。
角度を変えて何度も。
せっかくの綺麗なクリスマスの夜景が目に入らないくらい……
気づけば、頂上はとっくに通り越し、もうすぐ地上が迫ってきた。
「さすがにそろそろ……」
「はい」
観覧車を降りると、火照っている頬にはちょうど良い、冷たい風が吹きつける。
今度はもう、どちらからともなく手を繋ぐ。
「あ……そういえば結局、私の変装にはいつ気づいたんですか?やっぱりナポリ……」
「最初から」
「へ……?」
「入場した時から、わかってた」
「え、えええー!?」
何で?誰も気づかない完ぺきな変装だったのに……
そんな私を見て、今宮くんは勝ち誇ったように微笑んだ。
「変になるならまだしも……可愛くなるなら意味ないよ。すぐわかる」
「可愛い……」
「ずっと思ってたからね?本気にしてなかったけど。何ならチャイナドレスの時から本心だよ」
「も、もういいです……」
「ははっ」
今宮くんはしてやったり顔をしている。
「あまり言われると、嬉しくて……もっとくっつきたくなっちゃいます。足りない……」
「……結局俺が振り回される側なんだよな」
今宮くんの手の握りが強くなった。
負けじと私も強く握った。
そうして今日も、みなとみらいを通り抜ける。
今宮くんが手を差し出してくれる。
これは……繋ぐってことでいいんだよね。
すごい……付き合うとこんなことできるんだ。
「え……繋がないの?」
「あっごめんなさい、噛みしめてました」
「は?」
しびれを切らしたように今宮くんが私の手を取り、指を絡めて握る。
腕が触れてる……近い……わあ……!
「あっという間……」
もう観覧車に着いてしまった。
「何、もっと繋いでたかった?」
「うん」
「からかったつもりだったのに……無自覚あおり禁止!」
「ええ……?」
観覧車に乗り込む。
さっきのゴンドラと一緒で向かい合って座る。
けれど……この距離がもどかしい。この距離を埋めたい。
「と、隣行っていいですか……?」
「……俺多分、キスしちゃうけどいい?」
「……はい。私もそのつもりです」
「無自覚あおり禁止だって……」
そう言って、今宮くんは私の隣に来て、抱き寄せるように肩に手を回した。
反対の手であごをくいっと今宮くんの方へ向けられ、顔が近づいて……
唇が触れあった。
目を開けて、そっと離れる。
「……頂上付近って思ってたのに。だいぶ下の方だな」
「今宮くん、意外とロマンチストですよね」
「そうだよ……好きな子とならそういうこと考えるよ」
「嬉しいです」
嬉しくてぎゅっと今宮くんの胸に顔をうずめる。
「この状況でそういうことされると……さすがに俺も止まらなくなるんだけど」
「……私もです」
「もう……知らないからね」
そう言って抱きしめられながら、また唇を合わせる。
角度を変えて何度も。
せっかくの綺麗なクリスマスの夜景が目に入らないくらい……
気づけば、頂上はとっくに通り越し、もうすぐ地上が迫ってきた。
「さすがにそろそろ……」
「はい」
観覧車を降りると、火照っている頬にはちょうど良い、冷たい風が吹きつける。
今度はもう、どちらからともなく手を繋ぐ。
「あ……そういえば結局、私の変装にはいつ気づいたんですか?やっぱりナポリ……」
「最初から」
「へ……?」
「入場した時から、わかってた」
「え、えええー!?」
何で?誰も気づかない完ぺきな変装だったのに……
そんな私を見て、今宮くんは勝ち誇ったように微笑んだ。
「変になるならまだしも……可愛くなるなら意味ないよ。すぐわかる」
「可愛い……」
「ずっと思ってたからね?本気にしてなかったけど。何ならチャイナドレスの時から本心だよ」
「も、もういいです……」
「ははっ」
今宮くんはしてやったり顔をしている。
「あまり言われると、嬉しくて……もっとくっつきたくなっちゃいます。足りない……」
「……結局俺が振り回される側なんだよな」
今宮くんの手の握りが強くなった。
負けじと私も強く握った。
そうして今日も、みなとみらいを通り抜ける。
