かりそめ家族、妖精の国へ ~寂しがり姫を偽母として甘やかしたらカタブツ学者さまに愛されました~
マルーシャは首をかしげた。こんな可愛い子の母なら、自分などより美人なのでは。
それに黒髪の父親ダニールを見るに、ミュシカの白金の髪は母譲りだろう。淡い栗色の髪のマルーシャとは似ても似つかないはずだ。だがダニールが口添えした。
「いえ、顔立ちは似ていると思います……たぶんあなたは彼女の姪にあたる人だと思うので不思議ではありませんし」
「姪? 誰の?」
「ミュシカの母親の。リージヤというんですよ」
そこでクリフトが息をのんだ。
怪訝な顔のマルーシャを無視し、クリフトはじいっとダニールとミュシカを見比べ考える。そして大きくため息をついた。
「なるほど、君はファロニア侯国からやってきた――妖精族ということか」
妖精。
父は何を言い出すのかとマルーシャは耳を疑った。だがダニールは、当たり前のようにうなずく。
「孫娘に会いたいとファロン侯爵がおっしゃいまして」
「ファロン閣下が――それでマルーシャを迎えに来たと」
「え、何、なんで私!?」
侯爵だの妖精だの、わけがわからず聞いていたら自分の名を出された。
びっくりするマルーシャを、ダニールは真っ直ぐに見つめる。そして告げた。
「――あなたは、ファロン侯爵の孫娘ですから」
それに黒髪の父親ダニールを見るに、ミュシカの白金の髪は母譲りだろう。淡い栗色の髪のマルーシャとは似ても似つかないはずだ。だがダニールが口添えした。
「いえ、顔立ちは似ていると思います……たぶんあなたは彼女の姪にあたる人だと思うので不思議ではありませんし」
「姪? 誰の?」
「ミュシカの母親の。リージヤというんですよ」
そこでクリフトが息をのんだ。
怪訝な顔のマルーシャを無視し、クリフトはじいっとダニールとミュシカを見比べ考える。そして大きくため息をついた。
「なるほど、君はファロニア侯国からやってきた――妖精族ということか」
妖精。
父は何を言い出すのかとマルーシャは耳を疑った。だがダニールは、当たり前のようにうなずく。
「孫娘に会いたいとファロン侯爵がおっしゃいまして」
「ファロン閣下が――それでマルーシャを迎えに来たと」
「え、何、なんで私!?」
侯爵だの妖精だの、わけがわからず聞いていたら自分の名を出された。
びっくりするマルーシャを、ダニールは真っ直ぐに見つめる。そして告げた。
「――あなたは、ファロン侯爵の孫娘ですから」