かりそめ家族、妖精の国へ ~寂しがり姫を偽母として甘やかしたらカタブツ学者さまに愛されました~
ぶわ、とマルーシャから何かがあふれる。
ハッとなって目を開けた。
「――きゃ!」
目の前の地面が、爆ぜた。
その瞬間グイと後ろに引かれる。ダニールが両手にマルーシャとミュシカをかかえ、跳びすさったのだ。
パラパラと土が舞い落ちる。小さな穴が地面に空いていた。
「――そうきたか」
腕に二人を入れたままダニールはつぶやいた。ちょっと想定外だ。
マルーシャは自分が何をしてしまったのか、ぼう然とする。するとミュシカが妙な声で言った。
「……はえやっひゃ」
べーっ、と口を開けたまましゃべっている。舌に土がついていた。「食べちゃった」と言ったらしい。
「あらあらあら」
ラリサが慌てて駆けよってハンカチで拭き取った。口をゆすがせに連れていく。
ハッとなったダニールが手を放し「失敬」とつぶやいても、マルーシャは動けずに地面に空いた穴を見つめていた。
「マルーシャさん」
ダニールが申し訳なさそうに声をかけた。
「たいした失敗じゃありません。少し力が大きかったみたいですね」
「ダニールさん……」
マルーシャは小さく震えていた。たいしたことじゃないと言われても、十分たいしたことだ。地をえぐるなんて。
「ミュシカの力が重なったせいでしょう。あれも強い子なので」
目を上げたマルーシャを真っ直ぐ見つめて、ダニールは小言で告げた。
「ミュシカが何者なのか、話していませんでした。あの子はなかなかあなたから離れてくれないので。ちゃんと、教えます」
ハッとなって目を開けた。
「――きゃ!」
目の前の地面が、爆ぜた。
その瞬間グイと後ろに引かれる。ダニールが両手にマルーシャとミュシカをかかえ、跳びすさったのだ。
パラパラと土が舞い落ちる。小さな穴が地面に空いていた。
「――そうきたか」
腕に二人を入れたままダニールはつぶやいた。ちょっと想定外だ。
マルーシャは自分が何をしてしまったのか、ぼう然とする。するとミュシカが妙な声で言った。
「……はえやっひゃ」
べーっ、と口を開けたまましゃべっている。舌に土がついていた。「食べちゃった」と言ったらしい。
「あらあらあら」
ラリサが慌てて駆けよってハンカチで拭き取った。口をゆすがせに連れていく。
ハッとなったダニールが手を放し「失敬」とつぶやいても、マルーシャは動けずに地面に空いた穴を見つめていた。
「マルーシャさん」
ダニールが申し訳なさそうに声をかけた。
「たいした失敗じゃありません。少し力が大きかったみたいですね」
「ダニールさん……」
マルーシャは小さく震えていた。たいしたことじゃないと言われても、十分たいしたことだ。地をえぐるなんて。
「ミュシカの力が重なったせいでしょう。あれも強い子なので」
目を上げたマルーシャを真っ直ぐ見つめて、ダニールは小言で告げた。
「ミュシカが何者なのか、話していませんでした。あの子はなかなかあなたから離れてくれないので。ちゃんと、教えます」