かりそめ家族、妖精の国へ ~寂しがり姫を偽母として甘やかしたらカタブツ学者さまに愛されました~
「そんな本気のご紹介は……」
「あーそっか、ちょっと年上だしな。マルーシャってもしかして年下がいい?」
「そん、そんなことわからないけど。どうして?」
なんだろうこれは。もしかしてパジャマパーティーとかいうものだろうか。泊まりがけのガールズトークな。参加者の一人は幼女だけど。
「マルーシャって面倒見がいいし母親キャラだって言うし。男性のことも包み込みたいのかと」
「えぇ……私、お父さんの世話が焼けたせいでこうなってるだけだし。そんなのわからない」
「あ、じゃあ逆に守られたらキュンとしちゃうかもね」
ラリサは楽しそうに笑いこけた。でも内心で脈アリかもと計算する。
最近の行動から推認するに、ダニールは意外と庇護欲が強い。ミュシカに振りまわされながらも突き放せないのが、その証左。年若い者や女性や老人、身体的に自分より弱そうな相手は気づかうべきだと教育されてきているのだろう。
つまりダニールは、心優しい男だ。だけど不器用なせいで世の女性からはやんわり避けられてしまう。というかそもそも出会いがないのかもしれない。
そこに現れた苦労人のマルーシャ。ダニールを受けとめられる広いふところがあるが、本人は甘やかされた経験が少ない。年上男性に包みこまれたら恋に落ちてくれたりしないだろうか。
ラリサとイグナートは、近しい友人としてダニールの将来を本気で案じているのだった。なんならこの旅の間にマルーシャへのアピールをしてみよう。まあ本人たち次第ではあるけれど。
そうすればミュシカも喜ぶし、とあちこち気を回すラリサは、たんに世話好きなのだった。
「あーそっか、ちょっと年上だしな。マルーシャってもしかして年下がいい?」
「そん、そんなことわからないけど。どうして?」
なんだろうこれは。もしかしてパジャマパーティーとかいうものだろうか。泊まりがけのガールズトークな。参加者の一人は幼女だけど。
「マルーシャって面倒見がいいし母親キャラだって言うし。男性のことも包み込みたいのかと」
「えぇ……私、お父さんの世話が焼けたせいでこうなってるだけだし。そんなのわからない」
「あ、じゃあ逆に守られたらキュンとしちゃうかもね」
ラリサは楽しそうに笑いこけた。でも内心で脈アリかもと計算する。
最近の行動から推認するに、ダニールは意外と庇護欲が強い。ミュシカに振りまわされながらも突き放せないのが、その証左。年若い者や女性や老人、身体的に自分より弱そうな相手は気づかうべきだと教育されてきているのだろう。
つまりダニールは、心優しい男だ。だけど不器用なせいで世の女性からはやんわり避けられてしまう。というかそもそも出会いがないのかもしれない。
そこに現れた苦労人のマルーシャ。ダニールを受けとめられる広いふところがあるが、本人は甘やかされた経験が少ない。年上男性に包みこまれたら恋に落ちてくれたりしないだろうか。
ラリサとイグナートは、近しい友人としてダニールの将来を本気で案じているのだった。なんならこの旅の間にマルーシャへのアピールをしてみよう。まあ本人たち次第ではあるけれど。
そうすればミュシカも喜ぶし、とあちこち気を回すラリサは、たんに世話好きなのだった。