履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
休日
日曜日の15時に撮影スタジオに慧介が行くと何人かのモデルが次々に撮影をしていた。
「おはようございますー」
と声をかけると撮影を見ていた爽平さんが軽く手を挙げる。
メイク室に入るとNUAGE(ニュアージュ)の美容師の怜央(れお)さんがいた。
「おはようございます、今日はよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
「緑川様、ヘアモデルは久しぶりですよね」
「仕事が忙しくて海外を行ったり来たりしていたんです」
「それは…さすが社長ですね」
「またモデルをさせてもらえて嬉しいです、髪型変えるといい気分転換になるんです」
「それはそうですね(笑)はい、完成です、お疲れ様でした」
あっという間にヘアメイクを終えて撮影スタジオに入ると爽平さんから声をかけられて
「慧介、今日さ、天気いいから外でも撮影したくてさ」
「いいですよ」
「女性モデルとカップル風に撮りたいけどいいかな?テラスでカフェデート設定なんだ」
「OKです、女性も爽平さんの常連の方です?」
「いや、今日は予定していたモデルが調子悪くて代役なんだが普段から広告モデルとして活動はしてるらしいから素人ではないらしい」
「了解っす」
スタジオでの撮影を終えると指定された近くのカフェに慧介は移動した。
しばらくするとカツカツとヒールの音がしてモデルが到着したようで、慧介が振り返ると
「初めまして、よろしくお願い……白鳥か?」
「白鳥です、よろしくお願いします、どうして名前を?」
「お前は社長の顔も覚えてないのか?」
「えっ?」
万珠は近づいて目を細めた。
「このメッシュは確かに社長!」
万珠は慧介から離れた。