履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
「ど、どうしてここに?」
「何だお前、俺が見えてないのか?」
「すみません、花粉症が今日は酷くてコンタクトが入れれなくて…今日はメガネでスタジオに置いてきちゃって、普通に歩けるんですが人の顔はあまりはっきり見えなくて」
「…まさかこんなとこで会うとはな」
「はい、びっくりしました、社長はモデルなんですか?」
「そうだよ、休みの日はたまにモデル業をしてる、白鳥もか?」
「私もたまにです、広告モデルなんでそれだけでは食べていけないから就活したんです」
カメラマンさんに呼ばれ撮影が始まった。
万珠は流行りの小悪魔メイクに小悪魔ファッション。
白いフレアの花柄スカートにピンクのトップス、襟にはレースがついてあり鎖骨がきれいに見える。
お嬢様のような清楚で可愛い服だった。
髪型はゆるふわのポニーテールに、サイドは軽く下ろしてフワッと巻いてあった。
「小悪魔だな(笑)可愛い」
万珠は少し照れながら微笑んだ。
その笑顔に慧介はドキッと胸が鳴る。
「わかります?衣装は自分のです、ヘアメイクだけしてもらって…コンセプトが小悪魔ファッションでお願いしますと言われたので、社長も私服ですか?」
「そうだ」
「普通にセンスいいですね(笑)」
「普通にとは何だ(笑)」
「えへっ、すみません(笑)」
カメラマンは笑顔でお願いしますと言うので普通に話していたが
「はい、終了です」の声がかかりスタジオに戻る事に
「足元気をつけろよ」
慧介は万珠の前に手を出した。
「ありがとうございます、いいんですか?」
「いいから出してる」
「じゃあお言葉に甘えます」
テラスから店に入り、2階だったカフェには階段を降りないといけない。
目が悪い万珠の為に手をとってくれた。
「スタジオまで戻るんだろ?」
「はい」
階段を降りると1度手は離して並んでスタジオに歩いて戻る。