履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
慧くんとご主人が帰ってきてすき焼きを堪能した。
ワインを初めて飲んだ万珠は美味しいと言っておかわりをする。
「万珠、そろそろ止めとこう…後から酔いが回るからさ」
「そうなの?でも美味しいよ、すき焼きでもワインて合うのね」
すき焼きでもフランスでは生卵を食べる習慣はなく、生卵はつけずにすき焼きを作ってくれたのだ。
新鮮なモノなら大丈夫とは言われているが大事な商談でお腹を壊すと大変という事で卵をつけなくても凄く美味しかった。
2時間ほど経つと、椿さんがタクシーを呼んでくれて、滞在先のホテルの名前も伝えてくれた。
隣にはもうウトウトしている万珠が座っている。
「ありがとうございました、また明日お邪魔します」
「はーい夕方からでいいわよ、ゆっくり休んでね」
慧介は頭を下げて2人はホテルに到着した。
「万珠、着いたよ」
「ん…どこに?」
「ホテルだよ、歩けるか?」
「慧くんが手を繋いでくれたら歩けるよ」
「ほら、降りるぞ」
「はーーーーい」
「ダメだ、酔ってる」
万珠の手を引っ張って慧介はホテルの自分の部屋に連れていった。
一緒の部屋でも良かったんだが領収書を別にする為に別の部屋を取っていた。
慧介が万珠を自分のベッドに寝かせると軽く寝息をたてはじめる。
万珠は酒に弱いのに飲みたがるんだよな。
まあ俺がついてる時はいいけど…心配
慧介も時差とアルコールで眠たくなってきた。
部屋にあったソファに座って夜景を見ているとウトウトし始めた。
「喉乾いた…」
目覚めた万珠は起きてキョロキョロしていると椅子でウトウトしている慧介を見て、慌ててベッドから降りる。
「ご、ごめん、慧くん!」
万珠は側に寄って慧介の腕を触った。
「…ん?どうした?」
「仕事で来てるのにごめんなさい」