履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
「ん?あぁ…俺寝てたのか」
「慧くんを椅子で寝さすなんて万珠…」
「気にするな…俺も飲みすぎた、これ、万珠の部屋の鍵、どうする?ここで寝てもいいし、部屋でゆっくり寝たいなら」
「ありがとう、今日は部屋に戻って荷解きする、ごめんね慧くん…ベッドで寝て」
「ん、わかった、時差ボケもあるし、とりあえず寝よう、おやすみ、万珠、ちゅっ」
「おやすみなさい」
万珠はそうして自分のホテルの部屋に戻った。
次の日、2人とも昼前に起きて、近くのパン屋さんに行って朝昼兼用で食事を軽く済ませた。
「今日は椿さんの家でディナーパーティーだから万珠に通訳頼むな」
「難しいのは無理だよ?」
「こうやってパン屋で食べれるのも万珠のおかげだしな、前回はほとんどホテルでルームサービス食べてたな(笑)」
「慧くんのお役に立てるなら光栄です」
万珠はペコっと冗談混じりに頭を下げた。
「これからもっと役に立つよ」
「えー、それはどういう事かな(笑)」
「こういう事…ちゅっ」
慧くんは軽いキスを万珠の口唇にくれた。
「えへへっ、万珠昨日みたいにやらかしてたらちゃんと怒ってね」
「俺、万珠に怒れないよ」
「どうして?万珠はまだ知らない事たくさんあるのに?」
「それは怒るんじゃなくて、教えるんだよ」
「…そうなんだ、よくダンスレッスンとか怒られてたから」
「今はそういう時代ではないけど、人によってはそれで悔しくて頑張ろうという人もいるかもしれないけどな」
「万珠はアイドル時代どうだったのかなぁ」
万珠は遠くを見つめた。
「さて、椿さんの家にそろそろ行こうか」
「はい(笑)」