履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
夕食を終えて2人は慧介の部屋に入って行く。
万珠がソファに座ると慧介がいきなりキスをしてくる。
今までこんな強引な慧介は初めてだ。
慧くん…もしかして妬いてる?
「万珠がさ、酒飲むと小悪魔を発揮するから凄くそそられるんだよ」
「ふわふわして気持ちいいんだもん」
「その顔がダメだっつーの」
万珠を抱いてベッドに入る。
「慧くん…」
覆いかぶさり激しいキスが降りてくる。
「ふっ…んっ」
舌が絡まる激しいキスが口内の奥に突っ込まれると万珠は咳こんだ。
「ゴホッ」
「…っ、ごめん万珠」
慧介はベッドから降り、部屋から出て行ってしまった。
「慧くん…万珠は嫌じゃないのに…コホッ」
慧くんのキスを受け止められなかった自分が悔しくて万珠は涙を流した。
1時間が経っても慧くんは戻ってこない…
万珠は部屋を出て、ホテルのロビーに頭を抱えて座っている慧介を見つけた。
そっと隣に座る。
「さみしいじゃん、戻ってきてよ」
「悪い…怖かっただろ?」
「慧くんは怖くないよ、万珠が上手く出来ないからむせちゃっただけで…」
「それでも万珠には優しくしないといけなかったのにさ、勝手にヤキモチ妬いて…暴走しそうになった」
「慧くん…」
「俺はヤキモチも妬きながら一瞬でも万珠に失礼な考えが出てしまった…それが自分に腹ただしい…」
「それって…」
「万珠がアランを説得出来るのではないかと…」
「あ〜」
「社長として本当に情けない、万珠、今日は一人で寝てくれ」
「慧くん」
「頼む…」
「わかった…これ慧くんの部屋のカードキー」
慧介は万珠から受け取った。
「寝なきゃだめだよ」
万珠はそう声をかけて、自分の部屋へ戻り眠った。