履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
商談

「慧くん、商談は今日決めちゃお!」

「それはそうしたいが…」

「万珠ね今日だけアイドル時代のメイクをするね」

「万珠…」

「慧くんの役に立ちたいの、色々買ってきたんだぁー」

パンを食べ終わると万珠は支度してくるねと自分の部屋に戻ってきた。

万珠の地下アイドル時代のメンバーカラーはピンク!

髪型はポニーテールにピンクのリボン。

白いミニスカートにピンクのチェック生地を安全ピンで止め、上の服もなんとかチェックの服を見つけてきたのだ。

まだアイドルとしてもイケるかな?

みんなでワイワイやってる頃も楽しかったなぁ…

まだ続けているメンバーもいるだろうけど、万珠は卒業した時にLINEも消した。

アラン時期社長が日本に来た時にはまた案内はしてあげたいと思った。

夏用のロングコートを羽織り、慧くんの部屋をノックした。

「そろそろ出ますか?社長」

慧介がドアを開けるとニコッと笑う万珠が立っていた。

「アイドル時代の万珠か、メイクが違うな」

「いつでもリクエストは受け付けますよ(笑)」

椿さんが来るのを待って再び社長との商談が始まった。

まだアラン時期社長は来ていない。

フランス人は遅刻も当たり前というのんびりしている国だそうで…

社長は流石に社運がかかっているのでちゃんと商談は進む。

しばらくするとアラン時期社長が部屋に入ってきた。

椿さんの通訳を通じてみんなが話をしている中、アランさんは時々うわの空。

昨日も思ったけどあんまり仕事に興味がなさそうだなと…

「アランさん、少しお時間いいですか?」と万珠は英語で話しかけた。

アランさんの仕事部屋に入り、万珠はロングコートを脱いだ。

「オー、アイドル!」

「はい、地下アイドルの万珠です!写真撮りましょう」

にっこりと万珠は笑顔を作った。
< 112 / 158 >

この作品をシェア

pagetop