履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
家族登場

社長のお兄さん!

万珠はびっくりして慧介の方を見た。

「昨日の夜の便で駆けつけてくれたんだ」

「よくやったな、業務提携でも凄いよ、慧介」

「ずっと煮え切らない返事でさ、苦労した(笑)」

「あの、何か取ってきましょうか?」

万珠は慧介のお兄さんに話しかけた。

「あ、じゃあ、アイスコーヒーを、機内食を食べたから腹はいっぱいなんだ」

「はい、どうぞ、座ってください」

万珠はアイスコーヒーを持ってくると慧介の前に座っていたお兄さんの前にアイスコーヒーを置いた。

「ありがとう」

「いえ」

万珠は部屋に戻ってますと慧介に告げた。

不意に万珠は昨日のエッフェル塔に行ってみたくなり、慧介に連絡を入れてOKが出たため、ホテルから出て歩いているとふと足を止めた。

「もしかして楓珠?」

顔を上げると髭を蓄えた男が歩いてきていた。

「万珠か、どうして?」

「仕事よ、楓珠こそどうしてパリに?」

「昨日パリに来た…腹減ったー」

「そこのホテルに泊まってるの、朝食ビュッフェあるけど食べる?もちろんお金はだすわよ」

「食べる」

万珠は楓珠を連れてホテルへ引き返した。

慧介は万珠の姿を見つけ、兄貴にちょっと待っててと席を立つと「万珠」と声をかけた。

「社長、すみませんが弟なんです、偶然会ってお腹がすいたと言うので」

「俺達のテーブルに座るか?」

「いえ、話したい事もあるので…すみません」

万珠は楓珠と席に座った。

たくさんの料理をガツガツと食べている。

「どうして、日本に帰らないの?休学までしてママもパパも心配してるわよ」

「心配してるのは、跡継ぎの方だろ?」

「…先月、出張とパスポートを取りに実家に帰ったの」

「へー」

楓珠はおかわりを取りに席を立った。
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