履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
jolie fille(ジョリ・フィーユ)の記者会見が行われ、日本の㈱cuteと業務提携が発表された。
大手会社じゃないからそこまで大勢の記者もいなくて、特にインタビューもなくすぐに終わった。
ただ老舗ブランドだから形式的に発表をしただけで、経済新聞には載るだろうという程度だった。
同時刻にcuteのホームページとSNSにも発表された。
ホームページを見て、万珠の中ではやっぱりお荷物だったのではないかと仕事に関してはもっと社長の役に立ちたいという思いでいっぱいだった。
1度ホテルに戻りパーティードレスに着替える万珠。
楓珠もスーツ姿に髭もそり、髪も切っていた。
「楓珠、背中のファスナー上げて、お肉ばっかり食べてたから太っちゃったかな〜」
楓珠は背中のファスナーを上げると髪を手で上げていた万珠に言った。
「万珠、首の後ろキスマついてる」
「ん?キスマって何?」
万珠は振り向いた。
「キスマーク、そんな事も知らないのにやっちゃってるんだ」
「えっ!嘘だよ」
「俺の言う事信じないの?」
「キスマークってどうやってつくの?」
「相手は社長だよね、ここ吸われなかった?」
「…覚えてない…その、昨日プロポーズされて…初めて…その…」言葉を濁した。
万珠は髪を後ろでまとめようと思ってたが下ろしてハーフアップに変えた。
アイロンで毛先をクルクルと巻いていく。
「何かさ、さっきサラッと言ったけど社長にプロポーズされたんか?」
「うん、万珠もね好きになって、お互い好きになるのに時間はかからなかったの、でもこの仕事が終わったらって考えてくれてたみたいで、昨日エッフェル塔の前で付き合う事になったんだー」
万珠はニコニコと楓珠に話す。