履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
お土産
そして、月曜日の朝、久しぶりのcuteへ出勤だ。
お土産は慧くんが車で持って行ってくれることに、万珠はキスで慧介を玄関で見送り、自分の支度をした。
万珠はここから30分歩いてcuteに通勤する。
前の家でも駅から15分は歩いていたので全然楽だ。
運動不足だからちょうどいい。
白のサマーニットに膝丈の紺色のタイトスカート、5センチ程の黒のヒールを履いて慧くんからもらった予備のカードキーを使う。
髪はハーフアップにして毛先をクルクルと巻いた。
総務部に入り
「おはようございます」と挨拶をした。
バラバラに挨拶は何人か聞こえてきたがそれはいつもの事だ。
経理課と総務課の脇を通り秘書課に入る。
「おはようございます」
「おはよう、出張ご苦労さま」
三浦さんが席にいて挨拶をしてくれた。
2週間だったのに何故か懐かしさを感じた。
「どうでしたか?フランスは」
「凄っごくのんびりでした(笑)」
「そうでしょうね、だから社長は頑張ったと思いますよ」
「はい、我慢でした(笑)」
お兄さんも駆けつけてくれてと万珠は三浦さんとしばらく話をしていると
「おはようございます」と安達さんが出勤してきた。
「あっ、おはようございます」
「無事に帰れてよかったわね」
「はい(笑)」
10時半に万珠は社長室に行き、フランス土産のマカロンを全員に配ることにしていた。
社長から社員の席次表をもらい、お菓子を秘書課に持ち帰った。
先に営業から回る事に…朝はあまり来たことがないのだがみんな電話をしている事が多くて万珠は付箋紙とボールペンで社長からのお土産ですと書き、電話中の人にはにっこりと笑顔で机に置いていった。
生島くんも見つけたが電話中で机に置くと手を軽くあげてくれた。
1度秘書課に戻り、お土産を追加で持ち、システム課、企画課などには声をかけて渡していく。
システム課の岡崎くんには久しぶりだねと声をかけてくれたのが万珠には嬉しかった。