履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
「あっ、飲み物?」
「ううん、私も一緒に食べてもいい?」
万珠は一瞬びっくりしたが
「嬉しい、どうぞ」と言うと隣に座った。
佐川さんはコンビニのお弁当だった。
前に朝早く会ったときもコンビニだったな。
「出張の話が聞きたくて…」
「うーん…疲れた〜が最初かな(笑)万珠は会社の事を知らないから社長の後ろで立ってるだけ」
「でも英語話せるんでしょ?」
「話せるけど、社長も話せるし、ビジネス英語も頑張って覚えたけど結局社長は日本人でフランス語が話せる通訳を雇ったのよ」
「そうなんだ」
「万珠もフランス語は多少わかるけど専門的な話が出来ないからずっと黙ったままだったよ、でも食事はいつも美味しいものばかり社長がご馳走してくれて(笑)ラッキーだったよ」
万珠って食べるの好きなんだ〜と佐川さんに話した。
「秘書でもやっぱりもっと会社の中の事を知らないと足手まといだなってつくづく感じたよ、三浦さんの代わりには無理だった、万珠がフランスにいる間は三浦さんが兵庫に行ってたからさ」
「そんなのって副社長とかじゃなくて三浦さんなんだ」
「うん、そうなんだって、万珠ももっと勉強をしなきゃ、あっ、同期会は楽しかった?」
「特に話す人もいないしやめようかなと思ったけど何かイライラしてダテめがね外してちょっと化粧変えたらみんな声掛けてくるの、所詮顔ね」
「でも、それなら仕事中は元に戻せばよかったのにメガネかけてないのはどうして?」
「うーん、何か私って話すとキツいって言われるの、会社なんだしそれでいいって思ってたんだけど…」
佐川さんは話すのをやめた。
「恋かな?ふふっ」万珠が佐川さんの顔を覗き込んだ。
「まさか、私が…」
「自分で美人なのわかってて隠してたんでしょ、顔で判断されるのが嫌で」
「そうだけど、白鳥さんの事を顔がいいと得ねとか言ってる子に腹が立って、つい素顔を…」