履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
「万珠の為に?ありがとう」
「いや、元々秋から春過ぎまでは花粉で普通にメガネをかけてるから白鳥さんの為じゃないけどね」
「うん、でもありがとう、花粉は万珠もわかる〜」
「今度生島くんが白鳥さんが帰ったら飲みに行くって言ってたわよ」
「万珠って呼んでほしいな」
「何でよ」
「うーん、あまり白鳥って呼ばれるの好きじゃなくて、万珠は自分でも万珠って言うし」
「じゃあ、万珠」
「はい(笑)」
「でもそれなら私も美紅(みく)って」
「いいの?嬉しい〜」万珠は嬉しそうに笑った。
「ご馳走様でした、じゃあ総務課に戻るから」
「うん、バイバイ」
万珠も自分の席に戻った。
「どうしたの、お昼に何かいい事があったの?」
「総務課の佐川さんと仲良くなれた気がします(笑)」
「同期の?メガネ外すと美人よね、みんな驚いてたわ」
実は同期会があって…と安達さんに話した。
「いるわよね、美人を妬む子、自分で磨かなきゃね、努力してるんだから」
「安達さんもですか?」
「もちろんよ、年齢には勝てないのよ、エステもジムも行ってるわ」
社長もジムに行ってる、同じ所かも…気にしない、気にしない
午後から万珠は社長室にいた。
「出張の経費わかんないです、社長が全部出してくれたから」
「あー、そうだな領収書もないし、飛行機代とホテル代だけ2名分で提出しておくよ」
「でもそれじゃあ社長が凄くマイナスになっちゃう、交通費とかも入るんですよね」
「構わないよ、半分私用みたいなもんだし、椿さんの通訳代も入れて俺が出しておく」
「ありがとうございます」
「あと…7月の初めくらいにまた関西へ出張な、今度は日帰りで三浦と3人だ、実家に寄れないが悪いな」
「いえ、大丈夫です」
コンコンとノックがあり、万珠は姿勢を正した。
三浦さんが入ってきて7月の出張の日を決めたいそうで…3人で相談した。