履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
「ありがとう」
「何だ浮かない顔だな」
「飲みすぎで二日酔いと…」
慧介は黙ってしまった。
「どうした、慧介」
「…結婚をしたいと考える人が出来たんだ」
「それなのに浮かない顔か?家につれてくるとか…」
宗介が言う。
「恭汰さんに反対されたんだ」
「恭汰が?」
宗介と恭汰は元々同期でたまに会う仲だ。
「実はパリでプロポーズをしたんだ」
「えっ、もしかして秘書の子?」
慧介は頷く。
「若い…よな」
「今年の新入社員…恭汰さんは俺が彼女を気に入ってるのは知ってたんだ、なのに昨日報告したらまだダメって…プライベートは別だと思うんだが…」
「まだ入社して3ヶ月か…恭汰の言うこともわかる…かな、俺は」
「兄貴…」
「三浦が考えて反対してるのは慧介は理解は出来ているのか?」
「うーん…」
「慧介が社長じゃないなら反対はしないって事だよ、お前の一言は社員に影響を与える」
「父さん…」
「結婚は確かに自由だし、ワシら家族も特に反対はしないが、cuteの社員は入ってすぐの新入社員と付き合う社長を信用するか?」
「逆もあるわね、白鳥さんの立場もね、母さんはいい子だと思うけど慧介が好きで付き合ったとしても白鳥さんは社長に取り入ってとか噂されるのが見えてるわ」
「母さん、白鳥さんを知ってるんだ」
「この前会ったのよ、ね、慧介」
「うん、チビを病院に連れて行った時、一緒にいたから」
「ワシだけか、会ってないのは」
慧介はパリでの写真を父親にスマホを渡して見せた。
「万珠の立場…恭汰さんは絶対に隠すか、万珠を部署異動さすとまで言われた」
「社員みんなが若い会社だからSNSも恭汰は気にしてるんだろう」
「結婚して子供がすぐに出来たらって事も三浦は思ってるんじゃないの?」
「慧介の株が下がるよな」