履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
7月初旬、3人は兵庫の小規模の商業施設に出張で来ていた。
三浦さんが出張を繰り返し、テナントを出すことに決定していた。
店舗のスタッフも面接をしていて今は東京で研修中だ。
「実は場所的に奥なので、施設の壁にスクリーンを付けてもらうことをお願いした所、OKが出まして…」
施設の1階入り口から見上げた場所にスクリーンがあったのだ。
「実はスクリーンの向こう側はドーナツ屋さんなんですが外から見えるのが嫌でこの席を避ける方もいらっしゃるようなんです」
「わかる気がします、美容室とかも自分は見られるの恥ずかしいかも」
「意見はわかれるだろうな、人がはいってますととらえるか、見られるのは嫌とかあるな」
「はい、ドーナツ屋さんは席がうまるならどうぞということだったので…いい位置が取れたと思います、後はデジタルサイネージをネットワーク型にすればうちのシステム課に頼めばできるでしょう」
「なるほど、店舗位置が悪いからどうしようと思っていたがさすがだな」
「そこでcuteのCMを動画で作り、流すのはどうでしょう、パリからの香水もこれから入荷してきますし」
「いい考えだ」
「はい」
「では帰ったらすぐに企画課にコンセプトを作ってもらいましょう」
「夏休み中の人が多い時にはオープンしたいが…」
「人材の確保が出来ればですが難しいかもです、なるべく転勤はさせたくないので…」
「何故なんですか?」
万珠が質問をした。
「手当がいるからです、まだそれだけの余裕はcuteにはありません、店舗を増やすというのは色々かかるんですよ」
「はい」
慧介と万珠がパリでのんびり過ごしている間、三浦はこの店舗をしっかりと仕上げていた。
店舗の視察が終わると昼食を食べ、新幹線で東京に戻った。