履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
CM企画
「ダメだ、ボツ」
企画課から上がってくる動画の絵や言葉が慧介には気に入らない。
「社長…」
「三浦、この動画の企画を全社員に募集をかけろ、採用された社員には特別ボーナスだ、香水と新商品の口紅を全員に配れ」
「はい」
「締切は1週間だ」
三浦は席に戻り全社員にメールを送った。
「白鳥さんは新商品の口紅と香水を各課に配ってください」
「はい、行ってきます」
安達は新商品の口紅をじっと見ていた。
グロスが入ったキラキラした口紅
もちろん商品開発に携わったが今回はオレンジ系ベージュカラー
最近韓国コスメでもよく売れている。
ピンク系が多かったcuteの口紅だが流行りには乗り遅れてはならない。
「せっかくだしピンポイント商品だけもね…」
安達は紙にコンセプトを書き始めた。
万珠と三浦が席を外している間に慧介が秘書課にやってきた。
「1人か?」
「えぇ、2人はサンプルを配りに行ってるわ」
「安達がもしデートをするならさ、cuteの商品をどういう順番で使って化粧を完成させるのかを教えて欲しい」
「私の?」
「そうだ」
「白鳥さんじゃなくて?」
「cuteは安達の希望を詰め込んで作られた商品だ、白鳥はまだcuteの商品を全部は使ってないしな」
「あら、詳しいわね(笑)」
「まあな、紙に書いてくれていい、もちろんコンセプトもあれば提出してくれ」
「わかったわ」
「頼んだぞ、百合香」
安達はふいに名前を呼ばれてびっくりしたが「まかせて、慧介(笑)」
そう笑うと慧介は秘書課を出ていった。
1週間後、社長室で慧介は万珠に言った。
「今日は上層部の会議で遅くなる、例の動画を選ぶから」
「はい、万珠もだした(笑)」
「名前は伏せて選ぶから万珠ってわからないが後で教えてくれよな」
「はい(笑)」
夜、慧介が帰るのをソワソワして待っていた万珠は玄関の音がすると小走りでかけつけハグをした。
「慧くん、おかえり〜ちゅっ」
「ただいま、万珠」
「決まったの?」
「決まったが…何名かの合作という感じかな、該当者は明日三浦からメールが発送される」
「わかった、お風呂入ろー」
よいしょと万珠を抱き上げて2人はお風呂に入ったのだった…その後はいつものように寝室で抱き合い、眠りにつく。