履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
人事異動

2日目も無事に終わり、慧介と食事をしていた万珠は1度帰って来なさいと言われた事を話した。

「俺の親も万珠を連れてこいって言ってた、シルバーウィークあたりで両家に挨拶に行くか」

「うん、ありがとう、ちゃんと万珠の事を考えてくれて」

「もちろんだよ、万珠と一緒にいたいと思ってるんだし、じゃなかったら半同棲なんてしていない」

「ほぼ同棲(笑)」

「それは住所の提出上は仕方ない、色々準備していこうな」

「うん!お肉頼んでもいい?」

「いいぞ(笑)」

大盛況の3日間から東京に戻ってきた2人はしばらく出張もなく穏やかな日々が続いていたが…



12月1日に人事異動が発令されていたのだ。

「安達さんが開発部…」

「万珠はパソコンの人事異動を見て驚いた」

静かに考えたいって自分から言ってたのに…

「おはよう」

「あっ、おはようございます、あの…」

「うん、開発部へ希望を出したの」

「希望ですか…」

「まあ、元々おかしかったんだけどね(笑)かけもちみたいな事は、でも会社が安定するまでは慧介…社長の側にいたかったの」

「安達さん…」

「ちょっとフリースペースへ行きましょうか」

2人はフリースペースで話し始めた。

「元々5人で起業したcuteは私の希望を存分に受け入れてくれて作った会社なのは知ってるわね」

万珠は頷いた。

「私、香料アレルギーなのね、だから洗濯とかも気をつけていて、化粧も成分を見て使ってたけど高くて、デパコスの息子だった慧介に話をしたの、じゃあ自分で作ればいいって…そこからcuteができたんだけど慧介が私の為にしてくれたって事が嬉しかったの」

「安達さんは社長の事…」

「もちろん好きだった…だから近くで支えたかった、でももう私が側にいる必要はなくなったでしょ」

「どうしてですか?今までそれで会社は順調だったじゃないですか」
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