履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
「慧くんはさ、安達さんの異動はどう思った?」
万珠の質問にしばらくもぐもぐ食べていたが後でなと話してくれなかった。
ご馳走様と言って1時間だけ仕事すると言ったので万珠はお風呂に入ってくることに…
ゆっくり浸かっていると
「万珠」
「何?」
「長いから心配した」
「もう出る」
万珠がドアを開けるとバスタオルを広げて包んでくれた。
「音もしないからちょっと焦っただろ」
「ごめん、考え事してた」
体を拭いてくれて、ペアのスウェットを着ると髪を乾かしてくれた。
やっぱり優しいな…
ひょいと抱えられて寝室に運ばれた。
万珠は慧介の上に乗り胸に頭をこてんと倒すと頭を撫でてくれた。
「ちゅーして、慧くん」
「ん…ちゅっ、ちゅっ…」と軽くキスをくれた後、舌を絡ませる濃厚なキス…
トロンとした顔になり慧介は色っぽい万珠を抱いた。
事後に慧介に抱きつくと
「やっぱり万珠は心が狭いの」
「どうした」
「こんなに愛されているのにね、慧くんと安達さんがいつ話しているのかがずっとモヤモヤしてる…」
「さっき言ってた事か?」
「うん」
「異動の話が出たのは最初は三浦の提案だった…」
「え?」
「パリから帰った後くらいに、万珠の語学は十分通用したと言った後だ、それなら3人も秘書がいるかなと安達を開発に専念させてはどうかと…な」
「それは万珠も思ったけど休むと足らないと…」
「表向きはな、俺も三浦も一人で動けるし、安達の意思で秘書課にいる訳だからそれとなくは話してたんだ、で、動画で安達の案が採用された時に安達からもっと商品作りに力を入れたいと異動願いがきたんだ」
安達さんは自分の気持ちは慧くんには言わなかったんだ…それは仕事として慧くんの役に立つ事を選んだ結果だったんだ。
もう慧くんが安達さんを好きになる事はないと自分で悟ったのだろう。