履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
「三浦から来月の出張の事は聞いたか?」
「パスポートを用意して欲しいと聞きました、まだ具体的には…」
「ん…なるべく早く日程は決めるから」
「あの、私が行くんですか?」
「そうだ」
「三浦さんでは?」
「三浦は日本での仕事をしてもらいたいからな、秘書ではあるが商談もしてもらっている」
「副社長とかは?」
「副社長は…まあ決済の判断だな、主に経理関係がベテランだから大抵は社内にいてもらっている」
「6年でしたよね」
「そうだ、まだ俺も勉強中だ(笑)」
社長はコーヒーを飲み干すと自らカップを洗った。
「あっ、私が…」
「大丈夫だ、それより、今日の夜の予定は?」
「夜?」
「食事に行こう」
「あっ、はい、大丈夫です」
「定時で上がれそうか?」
「…今日は安達さんがお休みなのでわかりませんが、三浦さんの指示次第です」
「わかった、三浦に言っておく(笑)どこか近くにいろ、俺から電話する」
「はい、ん?電話?」
「この前教えてくれたぞ、家はどこだと聞いたら電話番号を言ってた(笑)気をつけろよな」
「嘘!」
慧介はスマホを出して連絡先をだした。
万珠と書いてあり万珠の番号だった。
「間違いないか?」
「…はい…恥ずかしい」
「ヤバい男とは酒を飲むな、2杯までな」
「はい、すみません、では失礼します」
「ああ、後でな」
万珠は頭を下げて社長室を出た。
「ぷっ、万珠の記憶やべえな(笑)」
万珠が秘書課に戻ると三浦さんが昼休みを終えて席にいた。
「すみません、社長室に行ってました」
「ああ、メモを見たよ」
「来月も物品に書いておきます」
「お願いします、多少飲みすぎですがね」
「来客が多いと飲んじゃいますよね」
「社長の場合は飲みすぎで寝れなくなるから気をつけておいて」
「そうなんですか?気をつけます」
そういえばあの日も万珠が起きた時に既に起きていた。
5時過ぎだったのに、寝れてなかったのかな…