履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
突然の雨

定時になり三浦さんから帰っていいですよと声をかけられた。

「いいんですか?」

「はい、社長から定時で帰すように連絡がありました(笑)」

「そ、そんな…あの仕事あるならやります!」

「大丈夫です、社長がお暇なら私達も暇なので、くれぐれもバレないようにお願いします」

「はい、お先に失礼します」

頭を下げるとお疲れ様と三浦さんが言ってくれて、万珠はパソコンで退勤を押してロッカーに向かった。

どこで待っていよう…会社から少し離れた方がいいよね

万珠は近くに公園を見つけ歩いて行った。

公園のベンチに座りスマホを見ていると辺りは急に真っ暗になり雨が降り出した。

「えっ、雨?」

スマホをカバンにしまい、公園の屋根のある休憩所に座っていた万珠はしばらくじっとしていることに…

万珠のスマホが鳴った。

「どこにいる?濡れてないか?」

社長からだった。

「近くの公園の東屋という屋根付きのベンチにいます、駅とは反対側です」

「濡れてないなら良かった、15分くらい待てるか?」

「はい」

電話を切りスマホを見ていた万珠は天気予報を見ていた。

まだ降るなぁ…夜中には止みそうだけど

バシャバシャと走る足音が聞こえて万珠が顔を上げると慧介は傘をさし、走ってかけつけてくれた。

「寒かっただろ、悪かったな帰り際に仕事の電話が1本入って…」

「時間は大丈夫ですが社長こそスーツが濡れてます、着替えた方が…」

「走ったからな、確かにこれで店に行くには申し訳ないな、着替えよう、あっちに車を停めてある」

万珠は立ち上がり1本の傘に2人で入り、慧介は濡れないように万珠を引き寄せた。

社長……
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