履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜

2人は慧介の車に乗り、自宅へと向かった。

万珠は慧介の後ろを歩き、部屋の前まで来た。

「へっくちっ!」

万珠が可愛いくしゃみをすると大丈夫か?と声をかけてくれて、玄関のドアを開けて部屋へと入った。

風呂場へと手を繋いで連れていかれ、バスタオルを棚から出してくれた。

「シャワーして脱いだものは乾燥機にかけるからここへ…使い方はわかるか?」

「はい、ありがとうございます、でも社長の方が濡れてます、万珠は後で…」

「大丈夫だ、俺は服を替えれば…寒い公園に待たせてしまった、身体を温めろ」

「はい」

着替えを置いてくれていて、温まった万珠はリビングに行くとソファに座りパソコンを使っている社長がいた。

「あの、ありがとうございました」

「ああ、温まったか?」

「はい」

万珠は立ったまま慧介を見た。

「ん?座れよ」

「でもお仕事なら画面見ない方がよくないですか?」

「大丈夫だ、仕事の資料じゃないから」

「じゃあ、失礼します」

「ピザでもとるか?」

「そうですねぇ…お腹空きました」

慧介はスマホを操作して万珠に渡した。

「ん、食べたいものを選べ」

万珠はスマホを受け取り、メニューを見ていくとすでに1枚は入っていた。

「これは社長のです?」

「そうだ、いつも頼んでいる」

「万珠もいつもこれなんですけど?」

「美味いよな(笑)」

「ホワイトソース系が好きなんですよね〜、うちの近所もここのピザが近いのでたまに頼みます」

「じゃあ、サイズを大きくしてサイドメニューをとるか」

「あっ、それいいかもです、飲み物は?」

「ビールだな」

「万珠も飲みたいです」

「いいぞ、頼め」

「えっ?いいんですか?」

「この前は飲みすぎだ、ビールなら大丈夫だろう、明日も仕事だし」

「じゃあ…唐揚げとオニオンリング」

万珠は慧介にスマホを渡した。

「半分出します」

「何を?」

「ピザ代」

「俺とのときは出さなくてもいい、部下に奢られるなんて嫌だしな(笑)」

「でも、前に迷惑かけたので…今日はお礼のつもりだったので」

万珠はキョロキョロしていた。

「あれ?万珠のカバンどこに置いたっけ」
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