履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
付き合えない理由
「万珠に包まれて寝た時は睡眠時間はそう長くはなかったが熟睡出来たんだ」
「うん、すぐに寝てた(笑)万珠はお酒飲むと眠くなっちゃうかも」
「そうだな、それに色っぽいし…万珠の魅力だよ、万珠を他の人と飲ませたくないけど、そういう訳にもいかないしな」
「今度同期で集まる予定、まだ日程は決まってないけど」
「万珠……心配だ」
慧介は万珠をじっと見つめる。
「心配?何で?」
「万珠はモテるだろうからな」
「万珠モテないよ、だってお付き合いした事ないの知ってるでしょ?」
「それは恋愛禁止だったからだろ?告白されたことはあるだろう」
「確かに断ってきたけど、地下アイドル時代はモテようと頑張ったよ、でも無理だったんだもん」
慧介は箸を置いた。
「俺が万珠を可愛がるから…でも今は仕事が大事で付き合うのは無理なんだ」
万珠もお箸を置く。
「なんとなくわかってた」
「待てる…か?」
「…わからない、でも最後までしないのは付き合えないのかなって思ってた、万珠、子供だから…経験がない女ってめんどくさいんでしょ?」
「それは俺は思わない」
「そんなの慧くんがたくさん女の子を抱いてきてるからだよ、初めての人もたくさんいたでしょ?」
「否定はしないが…今は万珠が好きだ」
「嘘」
「本当だ、履歴書を見た時から」
「性格知らないのに」
「一目惚れってやつ」
じっと万珠を見つめて話してくれる慧くんから本気が伝わってきた。
「…慧くんの事を信じていいの?」
「あぁ…でも俺よりいい男が万珠の前に現れたらその時は……身を引くが」
「慧くん、付き合う前から不吉な事言わないでよ(笑)」
万珠はニコッと笑った。