履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜

同期と別れると万珠はスーパーに寄り、食材を買って帰った。

ワンルームの部屋の窓を開けて換気をする。

「へっくちっ…」

可愛らしいクシャミをすると洗濯物を取り込んだ。

「花粉症の薬がきれてきたかな」

洗濯物は本当は部屋干しをしたいが今日は天気があまりにも良かったからつい外に干してしまった。

昔の癖でつい初めての人にも愛想を振りまいてしまう。

もう2年も経つのに

実は万珠は大学で上京したがアイドルになりたい夢があったのだ。

一応念願?の地下アイドルのオーディションに合格して7人グループとして地下アイドルとして活動していた。

地上波のテレビに出るようなアイドルにはなれなかったが、2年間は真剣にアイドルを演じたし、収入も少ないが楽しくやっていたのだが、成人式で地元に帰った時に、誰にもアイドル活動をしている事を話す事が出来なかった。

そんなので本当にアイドルって言えるのかな…

家族にも話せず、大学を卒業したら地元に帰ってくるかと両親に聞かれ、就職先によるよと返事をしてしまった。

週4日ほどアイドル活動をしていた万珠は単位もヤバく1度もセンターに立つこともなく2年ほどで卒業の選択をした。

アイドルは卒業したがとてもよくしてくれたマネージャーさんのツテで広告モデルとして事務所に所属させてもらい、バイトをしていた。

実はまだ所属はしたままだ。

cuteは副業OKの企業だったからその条件を最優先にした。

アイドルでは花を咲かせる事は出来なかったがモデルの仕事は楽しかったし、贅沢をしなければ食費くらいの収入はあったが、こればっかりは毎月決まった額がある訳ではない。

だからcuteを受けた。
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