履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜

「万珠がcuteに就職したから調べたんだ、社長の緑川は親も社長でな、Tu es belle(トゥ・エ・ベル)の御曹司だ」

「本当?」

「名字も同じで出身も同じ、コスメ業界、どう見ても親子やろ」

Tu es belle(トゥ・エ・ベル)はデパートに店舗を置くデパコスで有名なブランドだ。

万珠は芦屋のお嬢様育ちで買い物は昔からデパートが多かった。

万珠でも名前は知っている有名ブランドだ。

「cuteも親のスネかじりで立ち上げたんじゃないか?20歳で起業なんてどこが出資する?普通に考えてみろ」

確かに起業するには資金がいる。

製品を作るにも、人を雇うにも、税金や諸々の費用。

「でも…頑張ってるよ」

「まだたった6年だ、これからどうなるかわからん」

「万珠、パパは万珠に側にいて欲しいんよ、だからお見合いでもしてこっちに住んで欲しいだけ、まだ若いんだから気にせんで」

「ママは余計な事言わんでええ」

「もう少し自由にさせたげや、変な男には引っかからんでな」

ママは味方をしてくれた。

「うん…」

これと言ってパスポートを渡してくれた。

「ありがとう、来月海外出張があるの」

「へぇ、どこに行くん?」

「フランス」

「ええなぁ」

「お風呂入ってくる」

万珠はソファから立ち上がりリビングをでた。

社長って御曹司だったんだ…

確かに育ちは良さそうな雰囲気は感じるけど、もし万珠がパパの跡を継ぐ事になったら社長との未来はないんじゃ…

楓珠はどこにいるのやら…

万珠はパックをして部屋でストレッチをした。

好きな人って簡単に出来ちゃうものなんだな、びっくりした。

万珠の初恋…大事にしたい
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