履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
飯友とは
朝起きるとパックをして泣き腫らした目を冷やした万珠。
LINEを見ると、マネージャーさんから金曜日の撮影場所と時間が書かれていた。
会社から近いのは楽ね、とスマホのスケジュールに打ち込み出勤の支度をする。
いつものように100均コスメで軽く目元を化粧して日焼け止めの後、マスクをつける。
万珠がマスクをつけるのは花粉症もあるが、地下アイドル時代からの事で外を歩く時は必需品になっている。
当時は地下アイドルに本気になるファンもいるから出来るだけの防御もしてきた。
そろそろ100均の化粧品もなくなりかけているから自社製品を使うことになりそうだなと通勤しながら考えていた。
出社すると安達さんが先に来ていた。
「おはようございます、身体は大丈夫ですか?」
「おはよう、なんとかね、熱なんて出したの何年振り?って自分が驚いたわ」
「良かったです」
万珠はパソコンの電源を入れ、買ってきたお土産のお菓子を総務部の各課に渡した。
「安達さん、どうぞ、あと副社長のお茶の時に持って行ってくれますか?」
「ありがとう、兵庫に行ったのね」
「はい、急な出張で行ってきました、近々代休をとらないといけないのでその時はよろしくお願いします」
「わかった…白鳥さんが休んでも今は仕事はないけどね」
「…そうですね、一応言っただけです」
「おはようございます」と三浦が出社してきた。
2人は挨拶をして、万珠はお菓子を三浦に渡した。
「ありがとうございます、疲れましたか?」
「はい、正直言うと疲れました(笑)」
「次回は私もお供いたしますので…」
「お願いします」
「2人が行ったら私1人?」
「はい、でもよくあることだから大丈夫ですよね?」
三浦さんが安達さんに言った。
「まあ…」
「白鳥さん、社長の所へ行きます、ついてきてください」
「はい」
3階の社長室をノックして入ると社長はソファに大きな紙を広げていた。