履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
「とりあえず万珠はモデルがやりたいなら事務所ときちんと話してさ、NG項目とかをしとかなきゃな」
万珠は頷いた。
「万珠、ごめん、俺ジム行っててさ、シャワーしてきてもいいか?落ち着くまでいてもいいから、何か食べよう」
万珠の両手を持って慧介は自分から万珠を遠ざけた。
「うん、ごめんね、来ちゃって」
「いや、嬉しい、待ってろ」
慧介は急いでシャワーに向かった。
その間に万珠はマネージャーさんに電話を入れ、今日の出来事を話した。
相手がわからない時もあるから完全にとはいえないけど、出張があると話していたから暫く仕事は入れないと言ってくれた。
でもモデルとして成功したいのか、今後の活動の仕方を決めないと仕事はなかなか回せないかもとも言われた。
そりゃそうだ、モデルになりたい子はたくさんいるし、若い子だってこれから出てくるし、たった2年の新人が仕事を選ぶなんて申し訳ない事だ。
ただ今回の事は貴明の事務所に注意はしておくと言ってくれたから少しは安心した。
「ふう…今後の事か…」
パタパタと慧介のスリッパの音がして、慧介がリビングにやってきた。
「万珠、肉食う?」
「お肉!?えっ、もしかしてもしかする?」
「さすがわかってるな(笑)」
冷蔵庫から神戸牛のステーキが出された。
「すぐ用意するな、座って待ってろ」
「万珠も手伝う」
「じゃあサラダを頼もうかな」
2人でキッチンに立ち、慧介にはマネージャーに報告した事を話した。
「まあ、俺も今は趣味でモデルやってるから真剣にやってる人から見たら腹立つだろうなぁとはたまに思う事もある、でも俺目立つからなぁ(笑)見せ方もやっぱり長年やってるからこそだしな」
万珠の人生だからなと優しい口調で言ってくれた。