履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
「慧くん、万珠そんなにお腹空いてないから3切れくらいでいいよ、慧くんがたくさん食べて」
「まだ解凍すればあるんだから遠慮するな」
「ううん、撮影の前に軽く食べたの、マジだから」
「わかった、また食べに来てくれるよな?」
「仕方ないなぁ(笑)」
いい具合にステーキも焼けて2人は食卓についた。
「うん、美味しい(笑)」
「美味いな」
「慧くんて料理男子よね」
「やってみると意外と楽しくてさ、無になれる感じがある」
「へぇ」
「忙しい時こそちょっと長い煮込み料理とか作って考えをまとめるとかな」
食事を終え、洗い物を済ませると万珠は帰ると言い出した。
「泊まらないのか?」
「だって万珠が自分で言ったのに甘えすぎるよ、話を聞いてくれただけでも落ち着いたよ、ありがとう」
「万珠」
「何?」
「上書きさせて欲しい」
「上書き?」
「他の男にキスされたまま俺が何もしないとでも?」
慧介は立ち上がっていた万珠を引き寄せた。
万珠は慧介をじっと見つめる。
「慧くん…」
慧介は軽く口唇を甘噛みして万珠の口の中に入ってきた。
「んっ、んっ……」
万珠は慧介の首に腕を回した。
角度を変えながら甘いキスを慧くんはしてくれる。
「んっ、いい…」
「俺も…」
ソファに万珠を倒して慧介は上から万珠の口唇を耳を首筋にキスを這わしていく。
「はぁ…」
「万珠、俺だけ見てろ、俺の女でいてくれ」
「うん、慧くん、万珠ね、自然に足がこのマンションに向かってた…ごめんね…やっぱり慧くんといたい…待つから万珠を側にいさせて…」
「俺も万珠がいないと寂しいんだよな」
「万珠も寂しい…慧くんもっとキスをちょうだい、もっと上書きして、お願い」
「うん…万珠…」
慧介は万珠を起こすと自分の上にまたがせた。
「万珠…」
「慧くん……」
金曜日の夜は日付が変わるまで軽いキスや深いキスを何度も繰り返し、結局慧介のベッドで朝を迎えた。