履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
見られていたのは…
月曜日の昼休みにフリースペースでおにぎりを食べていると
「万珠」と同期の生島くんが隣に座った。
「お疲れ様〜、今からお昼?」
「うん」
隣でコンビニのお弁当を広げた。
「前話していた同期会をしようかなと思うんだけどさ、幹事を一緒にやってくんね?」
「いつ頃になりそう?」
「来月とか?」
「あー、来月出張が入ってるの」
「出張?どこに?」
「フランス」
「は?」
「万珠もは?だったよ(笑)」
万珠はお茶を口に含んだ。
「安達さんが行くとかじゃないんだな」
「安達さんは副社長の秘書なんだよ」
「知らなかった、社長とお似合いだと思ってた」
万珠は下を向いた。
「cuteの商品は安達さんのアイディアで出来たらしいぞ」
「詳しくは知らないけど、開発部によく行ってはいるかな、でも秘書なのよねー、ちょっとそこら辺は万珠にもわかんないや」
「だな…そっか出張か…店選びとか一緒にしてもらおうと思ってたんだけどな」
「万珠、外食をあまりしないから全く知らないよ」
「大学の時にコンパとかサークルの飲み会とかなかったか?」
「それって万珠が遊んでるって事?」
「可愛い子はそういう機会は多いかと?男友達とか彼氏もいるんじゃないのか?」
「そんな事ないよ〜万珠って生島くんが思ってるような女じゃないよ」
「そうなんだ、でも…あっ、いや、なんでもない」
生島くんはお弁当を食べ終えると近くのゴミ箱に捨てた。
「出張なら仕方ないな」
2人はフリースペースから各部署に戻っていった。