履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
明日の夜、NUAGE(ニュアージュ)に小悪魔メイクを習いにいく万珠
社長は明日は外出があるそうで、後で合流、今日のうちにサンプルをもらったという訳だ。
新人の万珠ではくれない可能性もあったから慧介が一緒についてきてくれた。
「今日は会食があるから一緒にいれないが、明日は終わったら食事して泊まるか?」
「いいの?」
「次の日の着替え持って来いよな」
「はい(笑)」
万珠は社長室を出て、化粧品のサンプルをロッカーのカバンに入れて席に戻った。
「社長は出ましたか?」
三浦さんに話しかけられた。
「あと30分くらいしたら出るのでもういいと言われました」
「わかりました、仕事に夢中になると時間を忘れる方なので…」
「ではもう少ししたら1度見てきます」
「お願いします」
三浦さんから出張の予定表を渡された。
「フランス語が出来ると社長から伺いましたが…」
「凄いわね」
安達さんも興味を示してくれたみたいだ。
「そんなに流暢には出来ないです、買い物には困らない程度です」
「英語も話せるんでしょ?」
「はい」
「私…白鳥さんは社長の好みで秘書にしたんだと思ってたの、秘書検定持っている人が総務に何名かいるでしょ?なのに何で?って思ってたのよね」
「自分も何で?って思いました(笑)」
「可愛いわねぇ…若いっていいわ」
「そんな、安達さんこそ美人で肌もキレくて羨ましいです、私肌が荒れやすいんですよ、乾燥肌ですし」
「私はもちろんcuteの商品しか使ってないわよ、保湿クリームはたっぷり使ってるわ、冬には絶対クリームタイプね」
「ジェルもありますよね」
「油分の違いよ」
「そうなんですね、知らなかったです」
「今からは大事よ」
「はい」
話が終わると万珠は席を立ち、社長室に向かった。
ノックをすると中から返事があり社長はまだ席に座っている。
「何だ?」
「三浦さんが社長は時間を忘れると聞いたので、外出したかどうか確認に来ました」
「あっ」
慧介は時計を見た。
すぐに立ち上がり
「行ってくる」と部屋を出ていった。
「クスクスっ、三浦さんの言う通りだ」
席に戻り三浦さんに報告をした。