履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
「そこまで会社の人間関係には無理しなくてもいいわよ」
「はい…私って結構人見知りしなく喋っちゃうから引かれたのかもしれないです」
「お酒飲んじゃう?」
「あまり強くないんで1杯だけいただきます」
2人でお酒を注文して先輩と初めてゆっくり話せた夜だった。
次の日秘書課に行くといつも通りの先輩がいた。
「おはようございます、昨日はありがとうございました」
「…顔むくんでるわね(笑)」
「やっぱりそうですよね、お酒かなぁ」
万珠はパンパンと軽く自分の顔を叩いてみた。
「おはようございます」
『おはようございます』
三浦さんが席に座った。
「今日、社長は午後から出社するので白鳥さんは勉強をお願いします」
「午後?はい」
昨日は何も言ってなかったのにな…
「あの…体調が悪いとかですか?」
「いえ、得意先に寄ってから来られます」
「はい、わかりました」
万珠がホッとした表情をしたのを安達は見ていた。
「お茶入れてきます」と安達さんは副社長のお茶の準備をする為に給湯室に行った。
「私には連絡がないと思いでしょうか?」
三浦さんが話しかけてきた。
「いえ、ただ昨日は何も言ってなかったので体調が気になっただけです、連絡は三浦さんで間違いないので」
「今、社長は出張を前に少し神経質になっておられます」
「海外だからですか?」
「はい、大きな商談なので…くれぐれも体調の様子を見ていてもらえると助かります」
「睡眠が大事ですよね、やっぱり」
「そうですね、少しお疲れ気味ですね」
万珠に何が出来るかなぁ…
いつものフリースペースでお昼のおにぎりを頬張っていると佐川さんが通りかかった。