履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
店舗回り
「お疲れ様です、社長」
「お疲れ様、昼は食ったか?」
「はい、社長は?」
「食べた…どうした?何かあったか?」
「…いえ、何でも」
社長は万珠の顔をじっとみていた。
「何でも話せ」
「大丈夫です」
「15時に赤坂の店舗に行くんだが一緒に行くか?」
「いいんですか?朝から勉強していて(笑)ちょっと疲れてました」
「わかった(笑)気晴らしに出よう、三浦に話しておく」
「…嬉しい…」
「ん、後でな」
「はい」
万珠は社長室を出て、自分の席に戻った。
あっ、今日は夜があるからジャケットじゃないや、ポロシャツだけでいいかな、ロッカーに着替えを置いておくのも考えないとな
今日は下も薄い紫のフレアのロングスカートを履いていた。
ロッカーからカバンを出してきて、タブレットをカバンに入れる。
安達さんがお昼から戻ってきて
「あら、どこか出るの?」
と聞かれる。
「15時に赤坂の店舗回りです」
「そう…帰れそう?今日予定があったでしょ」
「大丈夫だと思います、予約も遅めなので」
安達さんはニコッと笑ってくれた。
パソコンを見ると既に社長が予定をいれていてくれた。
15時前になり、カバンを持って安達さんと三浦さんに行ってきますと声をかけて席を立った。
会社を出ると既に社長の車が停まっていて助手席のドアを開けてくれた。
「万珠が運転しなくちゃ(笑)」
「いや(笑)大丈夫だ」
万珠が座ると運転席に回った。
「でも三浦さんは運転するんでしょ?」
「三浦の車で行く時はな、俺の車で行く時は三浦も助手席に座る」
「それってどうやって決めるの?」
「うーん、なんとなくかな?」
「信頼できてるんだね」
どうだかなと笑いながら車を発進させた。