履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜

社長の話が終わると挨拶をして万珠は社長の後を歩いて行った。

「社長、ジャケットありがとうございました」

万珠はジャケットを返した。

「いいよ、気温差大きかったからな」

「はい、今日ジャケット着てこなくて、これからはロッカーにいれておきます」

「俺と回るなら必要だな」

「はい、社長秘書なので」

「経験が人を育てる」

「はい」

パーキングに向かっているとコーヒーショップがあり社長がテイクアウトでコーヒーを買ってくれた。

「ありがとうございます」

車に乗り、エンジンはまだかけていない。

「どうだった?店舗回りは」

「みんな綺麗です」

「そうか…」

「万珠もちゃんとメイクしなきゃって思いました」

「小悪魔メイクを仕事でするのはちょっと俺的には…」

「どうして?万珠が可愛くなるんだよ?」

「可愛すぎて他の男がさー」

「妬くの?cuteってメイク、髪型自由じゃなかったですかね?社長はメッシュ入れてるのに〜」

「そうだけどさ」

「それに急に小悪魔メイクは出来ないよ?平日に社長の家に行ってもキュルルンてならないよ?どっちがいい?」

「それは…あー、悩むな」

慧介は手を頭につけた。

「この前のメイクは超可愛かったしな」

「万珠も気に入ったしね、怜央さんにアイドル時代にメイクを教えて貰うんだった」

「それも運命だろ?」

「そうだねー、これから万珠も変わらなきゃ」

「いい女に変われよ」

「慧くん次第じゃない?」

「なるほど、落としがいがある」

「きゃっ、楽しみ(笑)」

慧介はエンジンをかけると料金を払いに行った。

「さて、帰るか」

「はい」

慧介は手を万珠の方へ差し出した。

万珠も慧介の手を絡ませると

「安全運転でお願いします!」と手を離した。
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