履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
会社の前で車から降りた万珠は社長に買ってもらったコーヒーを持ったまま総務部のフロアに入っていった。
フロアの脇を通り視線を感じると歩くのをやめた。
「あの、何か?」
「すみません、フロアではマイボトルかペットボトルで蓋のしっかり閉まるもの以外はダメなんです」
万珠がもっているのはコーヒーショップのカップ蓋はあるがプラスチックのものだ。
「えっ、知らなかったです、すみません」
万珠は急いで給湯室に行った。
「あっ、走らないでいいのでこぼさないようにお願いします」
「はい」
万珠は給湯室に行き、社長から買ってもらったコーヒーを飲み干した。
そういえば安達さんはマイボトルを持っていたな、三浦さんは何かを飲んでいる所を見たことない。
基本万珠は昼にフリースペースでペットボトルを買うことが多い。
万珠が話しかけなかったら何も言わなかったのかな…安達さんが注意するか、他の課だから見て見ぬふりをしていたかもしれない。
ずっと給湯室にいると佐川さんが入ってきた。
「知らなかったんだね」
「うん、万珠は今まで席には持ち込んだことはなかったんだー」
「パソコンがある場所は基本ダメなの、フリースペースでもタブレット使ってもし濡れてかかると自腹で修理になっちゃうの」
「ありがとう、教えてくれて」