履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
「あと…これは規則でもないんだけど今日のフリフリなスカートは秘書としてどうなのって総務では噂になってた」
「そっか、今日は夜に用があってね、急遽店舗回りになったから無難な服はロッカーに入れておく事に決めた所だった(笑)そこはこれから気をつけるよ、ありがとう」
「私は別にそこまで言わなくてもって…よく聞いてたら社長の側にいる事がどうやら元凶みたいね、みんな憧れてるみたい、あっ、私は仕事として秘書に憧れてるだけだから」
「社長目当てねー、じゃあビジネス英語をしっかりできなきゃだめよ、万珠って英語話せるけどビジネス英語はマジで難しいから、毎日席で勉強してるんだよ、もし今度そういう人がいれば話してあげて」
「ビジネス英語か、それは大変だね」
「あと来月はフランスに出張だからそれも勉強してるよ、代わりたいなら異動願い出せばいいと思ってる、憧れだけじゃ社長には近づけない!!」
佐川はいつも笑っている万珠がそこまで強く言うのに少しびっくりしたが、万珠と目が合うと万珠はニコッと笑った。
「ごめん…万珠も余裕ないんだ、スケジュール管理だけだと思われるのも心外だし、総務の先輩には申し訳ないけど社長の側にいるのは万珠だから!」
ありがとねとまた普通の口調に戻って万珠は秘書課へ戻って行った。
「ただいま帰りましたー」
「お帰り」
ふぅと言って席に座った。
安達さんにコーヒーの件を話したのだ。
「私は三浦さんが言ってるものだと思ってたわ」
「そうなりますよね、でも三浦さんて飲食してる所を見たことがなくて…」
「外食がほとんどだからね」
「安達さんはお昼は?」
「私も外食かな、外の空気を吸いたくなる(笑)」
そうなんだ…
安達さん曰く会社の規則に書いてあったはずだからもう1度目を通しておくといいわよと教えてくれた。