履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
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定時より少し前に万珠は社長室に行った。
ソファに万珠は座って少し拗ねている。
「何を拗ねてんだ?」
「社長に買ってもらったコーヒー、席で飲もうと持って入ったら持ち込み禁止だった」
「あー、そっか、悪かった、忘れてた」
「社長は普通に席で飲むから万珠も頭になかった…」
「ここは誰も来ないしな、来客の時はソファで飲むし」
「あとこのスカートも不評だったらしい」
「ポロシャツ着てたら下は自由なんだからそれはいいんじゃないか?万珠には可愛い服が似合うし」
「だよねぇ、まあスーツは会社に一応置いておくけど」
万珠は少し考えて慧介に話した。
「ねぇ、1度家に帰っても間に合うかな?」
「忘れ物か?」
「スーツ」
「それなら仕事用で買ってやるよ、今度の出張も1着だけじゃダメとは思ってたからな」
「向こうで手洗いするつもりだったけど?」
「2週間だぞ?」
「夜洗えば朝には乾くよ」
「スーツケースのでかいのは?」
「社長の言うデカさはどのくらい?」
「関西に俺が持っていったスーツケースよりはデカイやつ」
「うーん…ないかも」
「週末に買い物行くぞ」
「日曜日なら空いてる」
「土曜日泊まれるか?」
「夕方からなら、友達とランチするの、あっ、女の子だよ、大学時代の友達」
「わかった(笑)それよりどこで待ち合わせする?」
「お店はどこなの?」
「青山だが…表参道の駅で待ってろ、前に行っただろ?」
「はい、わかります、じゃあお先に失礼します」
万珠は社長室を出た。
定時になり退勤を押してパソコンを閉じた。
「お先に失礼します」と2人に声をかけてロッカーに向かう。
ポロシャツをスカートと同色のサマーニットに着替えて1度家に戻り、会社のロッカーに入れておくスーツを1着カバンに入れ、忘れ物はないかな…と部屋を見回して鍵を閉め、表参道の駅に向かった。