履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
駅に到着すると既に社長がいて、待っていてくれた。
「ごめんなさい」
「何が?」
「万珠が1度家に戻ったから社長を待たせてしまったからパーキング停めたんでしょ?」
「それは心配しなくて大丈夫、用が早く終わっただけだ」
2人は歩いてパーキングに向かい、車に乗ってNUAGE(ニュアージュ)の駐車場に到着した。
「凄い素敵な建物!」
「だろ?俺も初めて来た時すげぇって思った」
「慧くんはいつから?」
「この店が出来た時からかな、初めて会ったのはモデルの現場だけど独立するって教えてもらってから…」
2人は店に入っていった。
『いらっしゃいませ』
万珠はぺこりと頭を下げた。
軽く頭下げるだけでいいのにきちんと手を前に合わせてお辞儀するのは育ちの良さかなぁと慧介は思っている。
「白鳥です、お願いします」
「お待ちください、怜央さんのお客様ですね」
「はい」
「こちらへどうぞ」
万珠が座ると
「怜央さん入りますー」
『はい』
奥から怜央さんが出てきて、万珠の後ろに立つ。
「よろしくお願いします」と万珠が言うと
「こちらこそ、周りは少しうるさいかもしれませんがよろしくお願いします」
「怜央さん、これうちの商品のコスメなんですけど、使えるものがあれば…なければ自社でサンプルキットを作りたいと考えていて」
慧介が怜央にサンプルを見せ、手帳とボールペンを持っていた。
「1度メイクを落としますね」
「はい」
怜央は丁寧にメイクを落としていくと万珠のスッピンが現れた。
「恥ずかしい…」
周りに怜央の後輩達も見学をしているからたくさんの人に万珠のスッピンを見られているのだ。