履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
万珠がお風呂から上がると慧くんはパソコンを開けて仕事をしているようだった。
「慧くん?」
「あっ、万珠、温まった?」
「うん、ありがとう、慧くんどうぞ」
パソコンを閉じると慧介はお風呂に向かう。
忙しそう…
まだ慧くんが社長としてどんな仕事をしているのかが理解できていないけど…体壊さなきゃいいけどな
パソコン横に置いてあったスマホがテーブルの上でマナーモードのまま暴れている。
慧くんごめんねといいながら覗くと恭汰さんと表示されている。
確か三浦さんの名前が恭汰だったはず
仕事の電話かもと思い万珠はスマホを持ってお風呂場に持っていった。
「あの、慧くん」
お風呂場は静かで返事がない。
「慧くん!」
万珠は慌ててドアを開けると椅子に座って髪を洗っている慧くんがいた。
「ん?どうした?」
「あっ、三浦さんから電話が…」
「ん?恭汰さんて出てる?」
「うん、三浦さんだよね?ずっと鳴りっぱなしだから急ぎじゃない?」
「鳴りっぱなし?何だろ、万珠、スピーカーにして」
「い、いいの?万珠が聞いちゃって」
「うん、手を洗うから」
万珠は応答のボタンを押し、スピーカーにした。
「恭汰さん、何?今風呂〜」
「あの、約束お忘れですか?」
「約束?」
「食事会」
「ん?明日じゃね?」
「27日ですよ」
「えっ、すぐ行く、タクシー俺ん家に手配しといて」
万珠と目が合い通話を切った。
「ごめん、万珠」
万珠は頷いた。
慧介はシャワーを出して流していく。
万珠はリビングに戻ってスマホを置いた。
慧くんお仕事かぁ…
慧くんは急いで支度をしているようだ。
「万珠〜」
「あっ、はーい」
万珠は寝室に行った。
「悪いな、俺、日にち勘違いしてた、先に寝てろ」
「いいの?万珠帰ろうか?」
「いや、いてくれ、食事会だけだから」
「すき焼きたくさん食べたのにね」
「程々にする(笑)」
万珠の頭に軽くキスをくれて、慧介は仕事に行ってしまった。