履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜

「社長、おはようございます」

「おはよう、早速だがこのアイシャドウの配色のサンプルを作って欲しい」

慧介は昨日怜央からもらったアイシャドウのパレットを安達に渡した。

「結構濃いめですね」

「まだあくまでもサンプルだ、商品化は話し合いで決める」

「わかりました、では開発部に行ってきます」

「ちょっと出かけてくる、昼前には戻る予定だ」

『はい』

また三浦と2人になった。

「あの、今朝、社長に送ってもらったんですけど、パーキングで社長の車の中で時間調整していたら安達さんに見られてまして…安達さんて社長の事…」

「安達さんの気持ちは私にはわからないですが、社長が白鳥さんを凄く気に入っているのはわかります、それで十分じゃないでしょうか、ちなみにうちは社内恋愛は禁止ではありません」

「ありがとうございます」

昼休みになり、万珠はフリースペースでいつもの様におにぎりを食べていた。

「万珠、隣いいか?」

生島くんがコンビニのお弁当を持って座った。

「お疲れ様、どうぞ」

「同期会さ、6月の第2週の週末に決まったんだ」

「そう…じゃあ私は欠席でお願いね」

「すまん」

生島くんは両手を合わせて謝ってくれた。

「誰がもう1人の幹事になったの?」

「富岡」

「ふーん」

「月末と月初めは忙しいらしくてさ、まあ営業もそうなんだよな、で、人数の最終確認してんだよ」

最終確認って…何も聞かれてないけどね、それを生島くんに言っても仕方ないか、それに万珠が出張なのは総務部の予定表に書いてあるし、経理課のボードにはないが、総務課のボードには出張予定は書かれてある。

「残念だなぁ、次は誘ってね!」

万珠はにっこりと笑顔になった。

「もしかして、欠席って万珠だけ?」

「いや、男も1人欠席がいる、最初から予定が入ってたらしい」

そっか…
< 80 / 158 >

この作品をシェア

pagetop