履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜

万珠は同期で孤立している事を小夜に話した。

「まあ、合う人と合わない人は絶対にいるから10人がみんな仲良くはなれないと思うなぁ」

「やっぱりそうなのかな」

「万珠がさ、地下アイドルの時みたいにふわふわ笑ってんじゃないの?」

「それはそうするよ、ムッとしたって仕方ないじゃん」

「やっぱり女子には反感をかうんじゃない?ほら、女子が男子の気になる人がいたとしてさ、その男子が万珠にメロメロ〜ってなってたらいい気はしないじゃん」

「うーん、確かに!」

「私らはさ万珠が男子にあまり興味ないのは知ってるし、地下アイドル時代は恋愛禁止だったのを知ってるからファンを集めるためにやっていた行動は凄いと思うけど会社じゃね〜」

「万珠はみんなと仲良くしたいだけなんだけどなぁ…」

「まあ会社で友達を無理に作ろうとしない事ね、辞めたら縁はきれちゃうんだし」

「辞めたらか……」

万珠はしばらく考えていた。

「辞めたいの?」

小夜に聞かれて万珠は「まだだけど…」と答える。

「何よ意味深だなぁ、もしかして恋してる?2ヶ月でいい人が出来たとか?」

「小夜って鋭いね、うんいい人は出来たけど、付き合ってないよ」

「どういう事?」

「万珠もわかんない(笑)はっきり言ってくれないし、聞いて嫌われるのも嫌なの、大事にはしてくれてるよ」

「もしかして縁結びのお守りが…」

「そうかも!小夜ありがとう」

キャッキャッと大学時代を思い出すように2人は笑いあった。

また会おうよと約束をして小夜とはカフェでわかれた。

慧くんに連絡をするとマンションに帰っているようでお迎えは断って万珠はスーパーに寄り、夕食を作ることに…

料理も出来る慧くんは何でもいいって言ったけど、万珠の大好きなグラタンを作ることに決めた。
< 91 / 158 >

この作品をシェア

pagetop