履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
「お、おい、村瀬さんが笑ってるぞ」
モデル達は2人を見ていた。
「隣にいるのって先輩の慧介さんて人じゃね?」
「あー、宣材写真は見たことあるな、なんか社長もやってるとか…」
「すげーな…俺と貴明は来年移るかもだしな、そうしたら共演とかあったりして」
「へぇ、俺、全く知らないや、今が良ければいいって感じ、契約もまだ来年のことじゃん(笑)みんな考えてんの?すげーな」
明るく笑い飛ばしていた。
続いて万珠達女性陣が入ってきた。
『よろしくお願いしまーす』
撮影が始まると慧介は外に出た。
万珠と貴明が楽しむ姿は見たくなかったのだ。
撮影が終わると万珠はマネージャーさんに挨拶をして、スタジオを出ようとしたとき、「万珠」と後ろから声がすると貴明が小走りで走ってきた。
「万珠、この前はごめん…めっちゃ事務所に怒られた」
「当たり前よ」
「俺、万珠の事、最近気になっててさ、無意識にその…」
「無意識って……貴明、そういうのは相手に失礼だよ」
「本当にごめん…よかったらお詫びにこれからメシでも…」
「貴明くんとやらさー」
すぐ側で待っていた慧介は万珠の声がして、中に入ってきていた。
「万珠はさ、君が相手にできるような女じゃないんだわ、いくら飯友でもそれ以上はないわけ、軽々しく俺の女に手を出すな!」
貴明はポカーンとした表情になる。
「あの一件で貴明とはもうご飯も行かないからね、わかった?あっ、電話もかけてこないでね」
「これから万珠は俺と買い物行ってメシ食べるんだよ、なっ」
万珠は頷いた。
「じゃあね、お疲れ様〜」
万珠は慧介と腕を組んで歩いて出ていった。
「な、なんだよ、やっぱり軽い女じゃねーか、クソッ」
貴明は真っ赤になって怒って帰っていった。