履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜

「お、おい、村瀬さんが笑ってるぞ」

モデル達は2人を見ていた。

「隣にいるのって先輩の慧介さんて人じゃね?」

「あー、宣材写真は見たことあるな、なんか社長もやってるとか…」

「すげーな…俺と貴明は来年移るかもだしな、そうしたら共演とかあったりして」

「へぇ、俺、全く知らないや、今が良ければいいって感じ、契約もまだ来年のことじゃん(笑)みんな考えてんの?すげーな」

明るく笑い飛ばしていた。

続いて万珠達女性陣が入ってきた。

『よろしくお願いしまーす』

撮影が始まると慧介は外に出た。

万珠と貴明が楽しむ姿は見たくなかったのだ。

撮影が終わると万珠はマネージャーさんに挨拶をして、スタジオを出ようとしたとき、「万珠」と後ろから声がすると貴明が小走りで走ってきた。

「万珠、この前はごめん…めっちゃ事務所に怒られた」

「当たり前よ」

「俺、万珠の事、最近気になっててさ、無意識にその…」

「無意識って……貴明、そういうのは相手に失礼だよ」

「本当にごめん…よかったらお詫びにこれからメシでも…」


「貴明くんとやらさー」

すぐ側で待っていた慧介は万珠の声がして、中に入ってきていた。

「万珠はさ、君が相手にできるような女じゃないんだわ、いくら飯友でもそれ以上はないわけ、軽々しく俺の女に手を出すな!」

貴明はポカーンとした表情になる。

「あの一件で貴明とはもうご飯も行かないからね、わかった?あっ、電話もかけてこないでね」

「これから万珠は俺と買い物行ってメシ食べるんだよ、なっ」

万珠は頷いた。

「じゃあね、お疲れ様〜」

万珠は慧介と腕を組んで歩いて出ていった。

「な、なんだよ、やっぱり軽い女じゃねーか、クソッ」

貴明は真っ赤になって怒って帰っていった。
< 96 / 158 >

この作品をシェア

pagetop