極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「でもポピアは手先が器用じゃない。聖力の扱いにさえ慣れれば、すぐに色々できるようになるよ。治療とか、法具製作とか」

 一見大雑把に見える彼女だけど、興味があることには大きな集中力を発揮するんだ。

 こないだ、私に刺繍入りのハンカチを作ってプレゼントしてくれたんだけど、さすが服屋の娘。それが本当に見事な出来栄えだったんだよね。端に私の名前とカラフルなキャンディの刺繍が入った素敵なそれは、今では完全に私のお気に入り。

 他にもこの街を知らない私のことを、嫌がらずに面倒見てくれるし。お洒落で親切で気立てもいい。今度また個人的にお礼をしようと思ってる。

「あたしゃシーリが羨ましいったら。こないだも聖力扱いが上手だって先輩に褒められてたじゃん。どーもあたしってば白か黒、調節ってやつが下手っぴなのよね」

 そんなポピアは、あなたの髪の色みたいね、と小さく舌を出していた。

 彼女の悩みの種である聖力の出し入れは、まだ扱える力の量が少ない私たちにとって死活問題。肝心の時にガス欠にならないためにも、力加減は一刻も早く身に着けるべき技術。
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